令和元年第1回薩摩川内市議会が開催され、議題は多岐にわたった。
議案第64号に関連して、総務文教委員会より予算に関する報告があった。議案第70号についても同様に採決され、いずれも原案通り可決された。議案第53号及び第54号は職員の勤務時間や休暇にかかわる条例の改正であり、議論が交わされたが、賛成多数により可決された。
陳情第3号では教職員の定数改善が求められた。しかし、審査の結果、不採択が決定され、その理由については議員からの疑問も多く出た。特に複式学級への対応について、その実態調査の必要性が強調された。
また、陳情第4号、川内原発3号機増設に関する内容についても議論が行われた。関係者からは、原発増設についての懸念の声が上がったが、結果として不採択となった。議員からは、増設計画の透明性の必要性が訴えられた。
一方、議案第61号の川内駅コンベンションセンターの指定管理者の指定については、反対の声も上がった。井上勝博議員は、コンベンションセンターの建設に疑問を呈し、地域の交流人口の奪い合いを助長する恐れがあると主張した。この懸念に対し、市長はにぎわいの創出が目的であると回答したが、議員間の意見は分かれた。
さらに、報告第12号から第13号については、公用車による事故に関する賠償額の和解が報告され、了承された。議案第71号の名誉市民称号授与についても議論があり、賛成と反対の声が飛び交ったが、最終的には賛成多数での決定となった。
会議は幅広いテーマにわたり、質疑応答が行われた。特に教育や防災関連の議案に対する市民の意見を取り入れる必要性が強調され、市議会は市民の声を意識した運営が求められることが述べられた。議会の閉会の際には、市長がさらなる市政の努力を約束した。