令和2年第1回薩摩川内市議会において、主要なアジェンダが議論された。
藺牟田瀬戸架橋の完成が見込まれており、今後の交通体系や観光ルートの整備が急務となっている。長浜と鹿島間を結ぶ交通手段は、住民にとって重要であり、特にコミュニティバスの運行体系が軸となる。商工観光部長の古川英利氏は、「地域の意向をしっかり反映し、交通空白地が生じないよう努める」と述べた。
また、中島由美子議員は、観光の推進策を問う中で、甑島の観光施設の整備やレンタカーの需要増加に期待を寄せ、市内観光を活性化させる必要性を訴えた。観光推進協会の設立や地域の声を聞く重要性も指摘された。
クリーンな環境を維持するため、薩摩川内市は環境保全率先行動計画に基づき、温室効果ガスの排出削減に取り組んでいる。市民への啓発活動や要請が求められる中、さらなる協力を期待されている。市民福祉部長の上大迫修氏は、「今後も根気強い啓発活動が必要である」と強調した。
次世代エネルギー対策を進める担当の久保信治氏は、太陽光、風力、水力、バイオマス発電が地域に貢献していることを説明したが、新型コロナウイルスの影響で環境配慮の活動が影を潜める懸念も口にした。特に、育児休業取得率の向上やイクメンの増加が社会全体に求められている。
新型コロナウイルスの影響で、学校が休校になり、地域社会にも影響が出る中、保護者の負担や子どもたちの健康を考えた支援が必要とされる。市は、保護者のための対応も考慮し、地域における支援策を積極的に推進していく構えだ。
また、育休取得を促進する施策についても、男性の意識改革や環境の整備が求められている。本市の現状を踏まえ、男性の育児参加を推進し、家庭での負担軽減を図る意義が強調されている。