令和5年度薩摩川内市議会第3回定例会が、9月20日に開催された。議会では、多様な議案が審議され、特に財産取得や条例の改正についての意見が交わされた。
最初に、議案第80号の財産取得について、徳永武次総務文教委員長から報告が行われ、計画は可決された。また、請願第5号の地方財政充実に関する意見書提出が採択されたことも重要な決定と言える。この件に関して、徳永委員長は「地域公共サービスの維持が求められている」と強調した。
次に、印鑑条例の一部改正についてでは、いくつかの意見が出た。阿久根憲造生活福祉委員長は「個人情報保護の観点からリスクが増す」と指摘。討論では、井上勝博議員が反対意見を述べ、「安全を優先すべき」との見解を示した。その結果、議案は賛成多数で可決されることが決定した。
さらに、北薩3消防本部の指令センターシステム構築事業契約についても審議された。阿久根議員は「広域化には市民の不安が残る」との懸念を表明し、また通報の増加による業務負担の懸念も示された。結果的に、この議案も可決された。
また、火災予防条例の改正についても審議され、原案通り可決された。具体的に、火災時の避難行動について条例に明記された。
その他にも令和5年度の国民健康保険特別会計補正予算が提出され、こちらも可決された。この影響で、医療提供体制の強化が期待される。
最後に、令和4年度決算の認定も一連の議題の中で審議され、数多くの具体的な金融数値が示された。行政管理部長の鬼塚雅之氏は決算の概要を説明し、全体として健全な財政運営が行われたことが報告された。