令和4年第6回薩摩川内市議会の定例会が11月30日、午前10時に開会された。
初日の議事では、多岐にわたる議案が審議され、会期及び日程の決定が了承された。
議長の大田黒博氏が、まず会議録署名議員として成川幸太郎議員、塩田耕大郎議員、徳永武次議員を指名。続いて、今期定例会は24日間とすることが決定された。
この日、提出された報告には、専決処分の損害賠償に関する事項や、特別職の給与に関する条例改正案が含まれた。市長の田中良二氏は、個人情報の漏えいに関連する賠償金支払いに責任を持ち、給与を減額する必要があると説明した。
議案第138号では、市長月給を30%減、両副市長を20%減ずる措置が提案され、井上勝博議員の質問に対し、田中市長は「この件は責任を果たすため」と述べ、報告が受け入れられたことが確認された。
また、新たに設置する薩摩川内市甑ミュージアムの条例制定についても説明があり、地域の自然史に関する資料を収集、展示する意義が強調された。未来政策部長の古川英利氏は「市民の教養を育むため」と述べた。
議会では、そのほかにも各種条例の改正案が一括して議題に上がり、今後の議論が期待される。特に、個人情報保護法の改正に伴う条例整備や、市道の認定と廃止、大型プロジェクトにおける契約締結など、重要な案件が多く含まれる。
さらには、一般会計や特別会計の補正予算も審議され、特に物価高騰やコロナ禍の影響を受けた市民生活への支援に関して、事業者への燃料費支援や税金の軽減策に重点が置かれていることが確認された。
これに対し、市民生活支援として、所得等を鑑みた給付金の配付も提案されたため、市民に直接的な影響が及ぶとみられる。
この日程を経て、次回の市議会は、12月9日に予定されており、総括質疑や一般質問が行われる。市民とのより良い関係を築くべく、議会と行政のスタンスが期待される。