令和4年6月20日、薩摩川内市の定例会が開かれた。この日は高齢者福祉や医療体制など多岐にわたる議題が取り上げられた。
まず、新型コロナウイルス感染症に関して、患者数の状況やワクチン接種の進捗が報告された。阿久根憲造議員(みらい創和会)は、ワクチンの接種率について説明し、65歳以上では91.8%に達したと述べた。一方、低年齢層では進捗が鈍化している点に懸念を示した。
続いて、高齢者福祉に関する質疑が行われた。この中で、福祉部長の小柳津賢一氏は、今後、市の介護予防や健康推進に対して、より戦略的な計画が求められていると強調した。特に防府市が取り組んでいる短期集中予防型サービスについての関心も高まった。高齢者が元気でいるための支援を強化する必要があるとし、本市でも導入を検討する意向を示している。
さらには、学校整備の必要性についても議論が行われた。平佐西小学校には多くの児童が集中しているため、教室不足の問題が表面化している。教育部長の上大迫修氏は、市内での学校整備計画の進捗に言及し、地域との協議を重視していると発言した。
議員たちは、今後の市街地再編と外環状道路の計画についても言及。また、都市マスタープランを基により良い街づくりを進めていく姿勢が確認された。特に新しい住民層の需要に応じた施設の設置が求められているといった声が上がった。
その他、健康寿命を延ばす取り組みとして、医療データの活用に関する質疑もあった。保健福祉部長は、医療機関との連携の重要性を力説し、效果を見込む中での具体的な事業展開の必要性を挙げた。
全体として、令和4年の第3回薩摩川内市議会定例会では、現在の健康と医療体制に関し多くの課題が確認された。今後、個別の予防策や支援策を見直す機会となることを期待している。