薩摩川内市議会の令和2年第3回定例会では、議案や一般質問を通じて多くの市政問題が議論された。特にリモート社会の急速な進展や学校教育におけるキャリア教育、市民の健康づくりが大きなテーマに浮上した。
坂口健太議員(会派みんなのひとみ)は、リモート社会の進展について質問を行った。それによれば、テレワークの導入が急速に進んでおり、特に若い世代や女性がテレワークを望んでいるという。企画政策部長の末永隆光氏は、転入・転出に関する統計を示し、新型コロナウイルスが影響を与えていることを明らかにした。この流れから、都市圏への人口流出が減少し、地方への回帰が期待できるとの見解を示した。
また、坂口議員は地域への移住促進を訴え、移住のニーズ把握のための調査結果を紹介した。今後、オンライン移住相談会を通じて市の魅力をPRし、移住促進を図る方針が示された。
次に、教育部長の上大迫修氏がキャリア教育に関する取り組みについて説明した。市内の小中学校では社会体験学習を通じて子どもたちのキャリア形成を行っていると報告した。議員の質問に対しては、家庭や地域、企業との連携が重要であるとし、今後も幅広い職種の方々との連携を図りたいと述べた。
さらに、市民の健康づくりに関しては、野菜の摂取を促す「薩摩川内市350ベジライフ宣言」が評価される。医療福祉対策監の平原一洋氏は、健康的な生活習慣の定着を促進する取り組みの継続を約束した。特に新型コロナウイルスによる影響が懸念される中、健康管理の重要性が再認識されるため、個別支援を重視した取り組みが実施されていく。