令和3年第1回薩摩川内市議会臨時会が、1月27日に開会した。
この会議では、議案第1号として、令和2年度薩摩川内市一般会計補正予算が審議されたことが注目された。
この補正予算案は、先月7日に政府が発出した緊急事態宣言を背景に、新型コロナウイルス感染症に対処するための重要な措置を含んでいる。
市長の田中良二氏は、補正予算案の概要を説明し、「新型コロナウイルス感染症の感染者が確認され、市民生活や社会経済活動への影響は深刻である」と述べた。
さらに、今月7日以降、飲食業を中心に中小・小規模事業者の打撃が大きいことを踏まえ、特に経済対策が求められている。鹿児島県知事が発令した警戒基準の引き上げにより、飲食店への営業時間短縮要請が出され、厳しい状況が続いていると指摘した。
そのため、一般会計において9億5501万円の増額を含む補正予算案が提案されている。これにはワクチン接種に要する費用や地域経済対策が盛り込まれており、高病原性鳥インフルエンザの対策費用も計上されていることが、鬼塚雅之財政課長から説明された。
中島由美子議員は、特にワクチン接種の位置づけなどについて詳細な質問を行った。これに対し、医療福祉対策監の平原一洋氏が、市町村が実施主体となり、国と連携しながら接種を進めることを強調した。接種は公費で全額負担されることや、副反応への対応策についても言及された。
また、井上勝博議員は、感染拡大を防ぐために必要な社会的検査の実施を求め、医療従事者への支援策についても言及したが、現時点では具体的な支援はないとの回答を受けている。
会議悠然と進行し、最終的にすべての会議日程が終了した。議案は原案通り可決され、会期は本日1日と決定された。