令和元年12月6日に開催された薩摩川内市議会では、多数の議題について議論が交わされた。
特に議題の中で注目されたのは、FMさつませんだいの利活用についての質疑であった。森満議員(会派みんなのひとみ)は、FMさつませんだいによる交通情報番組の開始を提案した。彼は「市民からの要望も多く、本市の安心安全なまちづくりに貢献できる番組であると考える」と述べた。これに対し、観光・スポーツ対策監の坂元安夫氏は、現在交通情報番組を制作する体制は整っていないことを説明したが、今後、関係部署と連携し、協議を進める意向を示した。
災害時の連携も重要なテーマの一つであった。森満議員は、FMさつませんだいとの協定を基に、地域住民に対して詳細な情報を伝えるシステムを構築することを求めた。これに対して危機管理監の中村真氏は、「既にFMさつませんだいとの連携がなされており、更なる協議が必要である」と答えた。また、災害時の情報発信が市民の安全につながるとの意見が一致した。
さらに、森満議員は市民運動会の存続についても言及。市民の参加意欲や開催基準を考慮し、運動会の将来について再検討すべきだとの考えを示した。市長の岩切秀雄氏は、市民運動会を「地域の絆を深める大切なイベント」とし、今後の運営方法について柔軟に検討することを約束した。
また、介護保険事業についての質疑も行われ、地域での介護サービスの充実が求められた。市民福祉部長の上大迫修氏は「高齢化が進む中で、介護人材の確保が課題である」とし、市の支援策や今後の取り組みについて具体的に述べた。特に、地域連携による支え合いの重要性について強調された。
議会の終始にわたり、エネルギー政策や福祉、教育行政に関する発言が続き、市民学者や議員の間で意見が交わされた。市長のリーダーシップの下、薩摩川内市は重要な政策課題に取り組んでいることが再確認された。