令和4年度薩摩川内市議会臨時会は、11月17日午後に開会し、重要な議題が多数扱われた。
最初に常任委員会や特別委員会の委員の選任が行われた。常任委員会では、坂口健太議員が委員長に選任され、山中真由美議員が副委員長に就任することが決定された。活動は新たな体制でスタートした。
続いて、川内原子力発電所対策調査特別委員会の委員選任も行われ、委員名簿が発表された。議長の大田黒博氏は、特別委員会の重要性を強調した。
次に、市民安全部長の上戸理志氏が専決処分の報告を行った。報告第25号では、情報漏えい事故に関連する損害賠償が報告され、対象者に対する和解金70万2,800円が決定された。この事故については、市の責任が明確であるとされ、再発防止に向けた対策が促進されることが求められた。坂口健太議員は再発防止策について質問を行い、上戸氏はチェック体制の強化やシステム改善を約束した。
さらに報告第26号の承認が求められ、物価高騰対策の一般会計補正予算が提案された。予算の総額は575億8,872万6,000円で、全世帯に1世帯当たり5,000円が給付される見込みだ。給付金の名目は物価高騰対策であり、特に非課税世帯への支援が強調された。古川英利未来政策部長は、振込手続きについて詳細に説明し、給付日についても言及した。
最後に、議案第111号として監査委員の選任についても協議され、新原春二議員が新たな監査委員に選任された。市長の田中良二氏は、任期を全うした前委員への感謝を表するとともに、今後の議会と行政の協力関係の重要性を述べた。
この臨時会は、多くの課題を持ちながら、あっという間に閉会を迎えた。田中市長は物価高騰や人口減少といった重要課題に取り組む必要性を訴え、全議員のさらなる活躍を期待する旨を語った。