令和4年6月7日に、薩摩川内市議会の第3回定例会が開かれた。議題には、会期や会期日程の決定、専決処分の承認に関する報告が挙げられた。特に、専決第4号の報告では、薩摩川内市税条例の改正に関する事項が審議された。
市民安全部長の上戸理志氏は、重要なポイントとして新型コロナウイルスの影響による固定資産税の負担調整措置を挙げ、商業地等に係る課税標準額が2.5%に抑えられることを強調した。これにより、市民や事業者にとっての負担軽減が図られると考えられる。
また、専決第5号の報告では、国民健康保険税の基礎課税額が引き上げられることについても触れられた。こちらについても上戸氏は、影響を受ける世帯数が85世帯、影響額は約230万円に上るとの見積もりを示し、物価高やコロナ禍における市民への負担が増すことへの懸念を表明した。
続いて議案第6号、令和4年度一般会計補正予算についても重要なテーマとなり、財政課長の祁答院欣尚氏は、コロナ禍に直面する生活困窮者への支援を含む5億3,227万2,000円の補正が必要であるとし、議会の承認を求めた。補正予算の内訳には、ワクチン接種に係る経費も含まれており、感染症対策の重要性を再確認する形となった。
さらに、日程第16から27までの議案について、一括議題として市長の田中良二氏から概要説明が行われた。特に強調されたのは、地域の振興や雇用創出に向けた新プロジェクトについてで、市の持続可能な発展に寄与する方向性が示されたことが印象的であった。市長は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地域経済に対する支援策が引き続き重要であると語り、地域住民や事業者との連携強化を図る意向を表明した。
最後に、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われ、厳正な選挙手続きの下で民主的なプロセスが遂行された。