令和2年12月10日、薩摩川内市議会において、甑島地域の医療・福祉・介護に関する課題が重視され、特に人工透析機器の配置と高齢化問題が議題に上った。これに対し、関係者からの多くの意見が寄せられた。
甑島地域では、人工透析治療を受けられない上甑地域の住民の窮状が浮き彫りとなった。診療所未設置の地域において、透析治療を受けることは、医療面での大きな課題であると指摘され、直接治療を受けることが生活の質に密接に関わることが示された。市民の健康を守るため、透析機器の早期配置は急務との声が上がる。
また、高齢化率においても深刻な状況が伝えられ、甑島地域の高齢化率は51.6%に達する。これに伴い、介護認定者数も増加傾向にあり、地域の介護サービスの強化が求められる。特に、デイサービスやショートステイといった施設を利用する高齢者支援の必要が強調された。施設整備や人材確保、医療との連携が今後の課題であるとされている。
移住者・定住者の助成制度についても議論があり、制度の充実が pertinentした。上甑島における生活環境の改善に向けて、住まいや家賃補助を強化することが期待されており、補助金の具体的な使途や実績も併せて報告された。
市長は、医療や介護の充実について、「医療従事者の確保が難しいことは理解している」とし、今後も要望に応じた制度改善を進める意向を示した。