令和元年第3回薩摩川内市議会定例会は、令和元年12月23日に開会された。議題には複数の議案が上程され、主要な議乞を中心に審議が行われた。
特に議案第126号、薩摩川内市ゴールド集落活性化条例の一部改正に関しては、基準年齢を65歳から70歳に引き上げることが主な内容である。反対意見もあり、井上勝博議員は「年齢基準の引き上げにより、多くの自治会が補助金の対象外となる」と懸念を示した。結果、この議案は賛成多数で可決された。
また、議案第130号についても審議され、川内文化ホール条例の廃止が提案された。この変更に対し、井上議員は「川内文化ホールは価値のある施設であり、その廃止は慎重に行うべき」と反対討論を行なった。しかし議案は賛成23票、反対1票で可決された。
さらに、議案第165号、いわゆる「和解する」ことに関する議案では、補助金の返還請求および甑島館に関する懸念が提起された。賛成と反対の意見が分かれたが、電子表決により賛成19票、反対4票で可決された。
また、陳情第8号に関する議論も行われ、安全対策施設の未完成を理由に川内原発の即時停止を求める内容であったが、ディベートの結果不採択とされた。川添公貴委員長は、「特重施設の設置期限に間に合わない原発は停止する理解が必要」と発言し、各議員は慎重に意見を述べた。
議会は活発な討論を経て、各議案を可決し、閉会に至った。一方、市長の岩切秀雄市長は、議会に対して感謝の意を表すると共に、今後の市の発展に向けたさらなる協力を求めた。市長は、「令和の新たな時代において、より良い薩摩川内市を目指して、引き続き市民と共に取り組んでまいりたい」と決意を示した。