令和4年第1回薩摩川内市議会臨時会が開会され、重要な議題が審議された。
特に報告第1号では、新型コロナウイルス感染症による影響を受けた世帯への支援が取り上げられ、住民税非課税世帯に特別給付金を支給するための補正予算が承認された。財政課長の鬼塚雅之氏は、「専決処分により、必要な経費を予算措置する必要が生じた」と説明した。
続いて報告第2号も同様に、全ての子育て世帯への平等な支援が強調された。鬼塚氏はこのための補正予算を再度議会に提案し、承認を受けた。
議案第1号では、令和3年度総額624億7,301万1,000円の一般会計補正予算が提案され、3億6,585万1,000円の増額が見込まれている。市長の田中良二氏は、補正予算案に基づく取り組みを述べ、議員全員の理解を求めた。特にオミクロン株の影響を踏まえた感染拡大防止対策や、地域経済の安定化に焦点が当てられた。
また、マイナンバー制度に関する議论も行われ、井上勝博議員が市民の普及率向上に向けた施策の具体性を質した。企画政策部長の古川英利氏は、窓口での手続き支援が行われていると述べ、引き続き出前説明会も実施する意向を示した。課題には高齢者の利用促進が挙げられ、登録支援の必要性が再確認された。
さらに、新原春二議員からは保育士の処遇改善についての意見が述べられた。市民福祉部長の小柳津賢一氏は、保育士の免許不要の雇用促進策について前向きな姿勢を示したが、実際の現場の状況を踏まえるよう求められた。
その後、全議案は賛成多数により可決され、令和4年第1回臨時会は無事に閉会した。議長の川添公貴氏は、市民へのさらなる支援策を講じる意思を示し、会議の目的を果たしたとして閉会を宣言した。