令和2年第2回薩摩川内市議会定例会が6月9日に開会され、多くの議事が審議された。主な議題としては、議長、副議長の選挙、さらには会期及び会期日程の決定が挙げられる。
今回の議長選挙では、新原春二議員が議長に選出され、「コロナ対策に具体的なアクションを起こす」と強調した。その上で、2020年の薩摩川内市の人口問題にも言及し、当面の議会改革についても言及した。新原議長は5か月間の在任中に、議会の継続性をもたらすことを目指す意向を示した。対する副議長には宮里兼実議員が選出され、「厳しい状況でも市民を支えるよう努力する」と述べた。
会議の中では、会議録署名議員の指名と会議の進行に必要な日程に関する投票が行われ、全ての議案が円滑に進行される見通しである。今後の会期については、6月10日からは一時休会し、総括質疑及び一般質問の時期が設けられている。
また、報告された各種専決処分に関しても、主に新型コロナウイルス対策に関連するものであり、福祉施策や公共サービスの維持に向けた予算措置が進められていることが伝えられた。
市長の岩切秀雄氏は、厳しい状況の中、医療従事者の努力に感謝し、さらなる市民への支援を行う意向を表明した。市の施策は、国や県の動向も見ながら、柔軟に対応していく。特に、福祉政策や教育の分野での支援が強調されており、地域經済回復支援策の実施についても市民の理解を求めていく方針である。
議会は全体として、議員の意見を尊重しつつ、議会改革を進める必要性を認識しており、今後の議会運営と市の方針が地域社会にどのように影響していくかが注目されるところである。若い世代に向けた施策の検討や、コロナ対策との両立も求められ、今後の進展に関心が集まる。