薩摩川内市議会は令和4年12月13日に定例会を開催した。議題には新たな条例の制定や改正が含まれ、多くの議員が意見を述べた。
特に注目すべきは、職員に関する新しい条例についてである。「薩摩川内市職員の高齢者部分休業に関する条例の制定」について、行政管理部長の田代健一氏が詳細を説明した。高齢者層の雇用促進を念頭に置き、2025年度までに段階的に定年を延長し、高齢の職員が活躍できる仕組みを構築する方針を示した。
この他、山田真由美議員は、個人情報保護法施行条例の重要性と、適切な情報管理が求められる状況における条例の役割について触れた。また、岐阜県に住む職員が提案した「職員のメンタルケア」に関する取り組みについても質問があった。人事部門は既存のストレスチェックを活用し、職務復帰支援の体制を強化する意向を示している。特に、コロナ禍でのストレスが増加している現状に対するカウンセリング制度の整備が急務である。
また、地域の特性を活かしたスポーツ振興策として、「ホッケーの町・樋脇町」の復活に向けたアピールも行われた。ホッケー競技が行われる樋脇屋外人工芝競技場の整備状況や、国体に向けた準備が進められている中で、市民参加を促進するイベント等が計画されている。活気あるスポーツイベントを通じて地域の活性化を図る姿勢が見受けられる。
このように、薩摩川内市議会では地域の未来に向けた様々な政策が進められており、議員からの提案や意見が市行政に反映されることが期待されている。今後も議会の動向が注目される。