令和元年第2回薩摩川内市議会が開催され、複数の議案の審議が行われた。特に決算認定に関する議案が大きな焦点となった。
この日の議会では、議案第105号として平成30年度の一般会計歳入歳出決算が取り上げられた。総務文教委員長の徳永武次氏が報告し、「予算に対して十分な配慮が行われており、本決算は適正に執行されている」とした一方で、「支所見直しによる地域生活環境の悪化が懸念される」との意見も出された。
生活福祉委員会の中島由美子委員長も同様に、決算は認定されるべきとの見解を示したが、幼児教育無償化後の保育料徴収の問題が取り上げられ、未済額の縮減に努めるよう求められた。議案第115号、国民健康保険事業特別会計については、井上勝博議員が反対討論を行い、高過ぎる保険税が市民生活を困難にしていると訴えた。市は保険税引き下げを求める議論に対応すべきとの考えを示した。
また、教育長の任命に関する議案第121号についても議論が交わされた。市長の岩切秀雄氏は、新任の藤田芳昭氏が教育行政を適切にリードすることに期待を寄せた。意見からは教育現場の改良に向けた課題も浮き彫りになり、議員らは新たなアプローチが必要であるとの認識を示した。
議会は一連の議案について、すべて賛成多数で可決する形で進められた。市長の閉会挨拶では、今後の自動車道建設や地元行事の充実を通じて市政の発展を引き続き目指すことが強調され、住民の生活品質向上に向けた取り組みが期待された。