薩摩川内市議会は、令和4年9月の定例会において、重要な項目を議論した。この中で、特にサーキュラーパーク九州についての発言が多く見られた。
最初に、職員の質疑に応じた田中良二市長は、サーキュラーパーク九州の構想が地域経済にどれほど寄与するかを強調した。これは九州電力との連携による火力発電所跡地の利用を計画しており、「循環経済と脱炭素化に向けての取り組み」と述べた。
石野田浩議員は、具体的な進捗状況に関心を示した。古川英利未来政策部長は、「今年2月に九州電力との基本協定を結び、具体的な検討を進めている」と詳細を明かした。これにより、火力発電所跡地が再利用され、地域活性化に寄与することが期待される。
次に、川内港周辺の整備状況についての議論が続いた。久保信治建設部長は、「国の直轄事業として港湾計画が進行中で、整備が順調に進んでいる」と述べた。これにより、川内港が地域の物流拠点として強化されることが視野に入っている。
加えて、農業問題についても審議された。中島弘喜農林水産部長は、新規就農要件に関する取り組みを説明。議員は農業高齢化に対する懸念を示し、教育機関との連携を進めるべきだと提案した。この点は「農業後継者を育成する視点からも重要」とのことだった。
さらに、職員定数と事務事業の見直しに関する質疑も交わされた。行政管理部長は、「現在の職員数は約1,000名で、定員管理を柔軟に行う必要がある」としつつ、メンタル疾患による病気休暇の取得者が増加している現状を報告した。