令和6年第1回薩摩川内市議会の第3日目では、様々な議案が審議された。特に注目されたのは、男女共同参画に関する取組と、地域コミュニティの重要性についての議論であった。
犬井美香議員は、男女共同参画推進について質問。彼女は、鹿児島県が実施する「かごしまジェンダー平等推進宣言」について触れ、「ジェンダーギャップの解消に向けた具体的な取組が必要」と主張した。
府の推進プロジェクトや本市の男女共同参画基本条例に基づく取組の成果も報告され、未来政策部長の古川英利氏は、審議会における女性の登用割合の向上を述べた。さらなる目標として、令和7年度には40%の登用を目指す方針も明かした。
また、今後の課題として、キャリアアップや職員の育休取得に関する環境整備が提案された。具体的には、男性職員の育児休暇取得の促進や、両立支援のさらなる強化が求められる中で、行政管理部長の鬼塚雅之氏は、過去5年間の男女職員比率や女性管理職比率を明示し、現状の課題を共有した。彼は、女性の管理職登用にはまだ課題が多いことを認めつつ、役職希望持つ社員の意識改革が必要であるとし、男性職員への支援を強調した。
地方自治体の懸念も述べられた。特に、地域コミュニティ協議会の役割強化が提唱され、自治会未加入者に対する支援策や体制の充実が必要だという意見が相次いだ。将来的には、地区コミュニティのを強化し、誰もが参加しやすい環境を作ることが重要であるとの認識で一致した。
最後に、地域少子化対策のための具体的施策が提案された。結婚新生活支援金や育児休業制度の充実などが挙げられ、市長田中良二氏も地域活性化に向けた取組を進める意欲を表明した。今後も、少子化対策や男女共同参画の重要性は高まる中で、薩摩川内市としての対応策が求められている。