令和2年12月24日に薩摩川内市議会議事堂で定例会が開催された。
この日の会議では、重要な議案と陳情が取り扱われ、特に少人数学級の導入を求める陳情が議論を引き起こした。
まず、議案第152号では、地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴う条例の整備が報告され、原案通り可決される見込みである。これに関連し、議案第192号では薩摩川内市セントピアの指定管理者の指定についても議論が行われ、その結果も原案通り可決される運びとなっている。
陳情第6号における「安心して学びあえる教育環境のための少人数学級を求める意見書」の提出については、執行部に対する質疑が行われた。質疑では、「少人数学級の必要性について、感染防止の観点からも重要だが、実現には教員の確保や施設の整備が不可欠」との意見が見受けられた。
具体的な質疑の中で、井上勝博議員は「教育環境向上のためには、少人数学級が重要である」と強調したが、反対の意見もあり、「現実的に20人学級の実施には多くの課題がある」との指摘もあった。この結果、陳情は不採択となる。
次に進んで、議案第153号では薩摩川内市国民健康保険税条例の一部を改正する条例が報告され、これについても原案通り可決される。
さらに、令和2年度薩摩川内市一般会計補正予算に関する議案第244号も議題に上がり、これについても各常任委員会からの報告を受け、全会一致で可決される。
市長は市民に向けた挨拶の中で、今年は新型コロナウイルスの影響で市民生活が厳しい年であったと述べ、災害や感染症対策に関する取り組みを今後も続けると強調した。
最後に議長は、議会の閉会に際して、今回の議論や質疑が市政に貢献することを期待し、改めて市民の健康と安全を守るために努めていく姿勢を示した。