宮古市議会は令和元年9月11日の定例会において、各種議案を審議した。特に重要な案件として、学校の管理に関する事故に関する専決処分が報告された。
報告では、宮古市立第一中学校での事故に伴う損害賠償金が11万2,838円とされる。この事故は、部活動中に投げたボールが防球ネットを越え、駐車中の車両を直撃したもの。教育部長の伊藤重行氏は、事故防止に向けた安全対策を徹底する必要性を強調した。
さらに、決算についても審議が行われ、平成30年度の一般会計歳入歳出決算が認定された。伊藤孝雄会計管理者は、収入済額が462億円を超え、前年度と比べて2.7ポイントの改善を示したと報告。特に市税収入が安定していることが評価された。
また、付随する特別会計についても総じて黒字状態が報告され、一般会計の実質収支額は19億5,694万6,072円の黒字となった。議会運営委員会の橋本久夫委員長は、今後も持続可能な予算運営を目指す必要があると述べた。
定例会では、議案第1号から議案第27号までの補正予算および各種条例案が一括で審議される予定で、議長古舘章秀氏は、これらを適切に議論し、十分な審査を経た後に承認を求める考えを示した。議会の認定を受けた議案は、今後の宮古市の運営に大きな影響を与えると期待されている。
そのほか、委員会の設置も決議され、決算特別委員会を通じて38件の案件が審査される予定である。議会は、住民生活に耳を傾けた予算の執行が求められることを確認し、さらなる議論を進める意向を示している。