令和元年12月5日に開かれた金ケ崎町議会令和元年第6回定例会では、災害対策に関する重要な議論が交わされた。
町内の避難者状況が報告され、台風19号に伴う不安について議員からの指摘が相次いだ。特に千葉良作議員は、昨年の西日本豪雨を引き合いに出し、災害に対する防災意識の高まりを求めた。その中で、地域の高齢者や身体が不自由な住民に対し、円滑な避難を促すための名簿作成や避難訓練の重要性が強調された。
さらに、多文化共生の視点からの施策も求められ、外国人住民への配慮や支援強化の必要性が語られた。具体的には、外国人労働者が増える中、彼らが生活しやすい環境が求められている。教育長は、既存の支援施策の確認を行い、さらに外国人住民との交流を深めるイベントの実施を提案した。
一方で、学校給食に使用する食材についても議論が交わされた。議員は、安全な食材の確保のために町内農家との契約栽培を提案し、教育長は、食材の調達について現段階では難しいとの見解を示した。今後の方針として、町内産の食材を優先的に使用する努力を続けるとお伝えした。
議会では、災害防止活動の一環として、自主防災組織の活動や住民の防災意識の向上が急務であるとの意見が共有された。地域ごとの特色を生かし、訓練や情報提供を通じて住民一人一人が災害に備えられるような課題解決に向けた取り組みが求められている。特に、従来型の情報伝達手段に頼らず、多様なアプローチが検討される必要があるとの意見もあり、今後の議論が期待されるところである。