令和2年12月7日に開催された金ケ崎町議会では、主に通学路の安全確保と新型コロナウイルス対策が議論された。議員たちは、子供たちの安全を保障するための具体的な施策を求めた。
まず、通学路の安全についての質疑が行われた。佐藤 千幸議員は、子供たちの通学路のハード面の整備が遅れていると指摘し、車道と歩道を区別する道路環境の整備の重要性を強調した。更に、特定方向からの時間帯車両進入禁止措置が必要であると意見した。これに対し、町長の髙橋 由一氏は交通安全について地域住民の理解が必要であるとしつつ、通学路の整備に前向きな姿勢を示した。
また、通学路の周辺に生えている樹木による視界の悪化が問題視された。議員は、土地所有者に対する啓発活動を通じて、支障木の伐採を促進すべきと求めた。町もこの件については、民法を基に土地所有者に責任を認識してもらいながら、適切な管理をお願いする考えを示した。
新型コロナウイルス対策では、現状の感染対策を考慮しながら、心身を活性化させる施策の必要性が引き続き議論された。特に、コロナ不況下における町民の精神的健康についても考慮する必要があると指摘され、町長は市民への啓発は大切であると発言した。
水素ステーションの整備についても注目が集まった。町長は自動車産業が集積する金ケ崎町が水素利活用の拠点になりうるとし、国や県への要望活動を続けていく意向を示した。特に、燃料電池車の導入についての課題としてコストと技術的な側面が挙げられた。
この議会では、土地改良区管理の用水路に対する転落防止策も話題に上り、徐々に進む中での適切な対応の重要性が確認された。具体的な施策や活動が議論され、町民合意を得る重要性が重視されている状況にある。
金ケ崎町議会は、通学路の安全性や新型コロナウイルス対策、水素エネルギーの活用、社会全体の福祉を考えた議論を交わし、今後の施策に向けて具体的な行動を起こすことが期待されている。