令和元年第3回帯広市定例会では、重要な議題が数多く取り上げられた。議案に関して行われた質疑では、子ども・子育て支援や観光政策、さらには市役所の働き方改革についての発言が目立つ。
まず、上野庸介議員は子ども・子育て支援について言及。子ども・子育て支援新制度と帯広市長選挙での米沢市長の公約に関連し、新しい事業計画の基本姿勢を問うた。これに対し、米沢則寿市長は、子ども未来プランに基づき、包括的な支援体制の充実を進める考えを説明。
また、観光政策においては、連続テレビ小説「なつぞら」の放映に伴う観光客の増加を受け、地域を活用した取り組みの強化が期待されている。本年度の観光施策の重点として、訪日外国人に対するプロモーションや体験滞在型観光の推進が挙げられた。
一方、働き方改革の取り組みとして、長時間労働の是正に向けた施策が進められており、特に職員のワーク・ライフ・バランスの実現が重視されている。この改革に関しては、時間外勤務の上限規制や、フレックスタイム制度の導入が進められていることが報告された。
さらに、地域の安全や安心にかかわる内容や、日米共同訓練に伴う市民の不安も議論に上がった。特に、オスプレイの飛行について、騒音や低周波の問題、周辺住民の安全確保に対する要望が強まっている。
議会では、これらのテーマに関して市長や担当部長が直接意見を述べ、市民の意見を基にした政策の必要性が強調された。議員たちの質問に対し、市は今後とも市民の声を反映させた施策を進めていく意思を示している。