令和6年第2回帯広市議会定例会が開催され、多数の議題が審議された。
日程第1では、会議録の署名議員に鬼塚英喜議員と大和田三朗議員が指名された。続く日程第2では、各種補正予算案を含む議案が一括して議題となり、佐々木直美議案審査特別委員長が委員会報告を行った。
今回は、令和6年度帯広市一般会計補正予算第3号が含まれ、民生費に関する質疑が集中した。特に、価格高騰への支援策の概要や実施体制の強化について議論が交わされる中、委員長は「市民への周知が肝要である」と強調した。
また、議案の中には新型コロナワクチンの接種に関する項目もあり、衛生費についての質疑が行われた。医療機関との連携強化が求められる中、財源の妥当性が疑問視された。
その他、農林水産業費のスマート農業機械導入に関する補助金の使途や商工費における観光施策の具体策についても議論された。特に、「十勝冬の農・食・絶景プレミア体験」に関する観光事業の意義が再認識された。教育関連では、中学生向けの心の健康観察アプリ導入に関する議論があり、教職員の負担軽減策も求められた。
日程第3では、議案第74号の工事契約の変更があり、米沢則寿市長からインフレスライド条項適用による契約金額の増額が説明された。この議案も異議なく通過した。
また、功労者表彰に関する議案も可決された。教育委員会の田中厚一氏や選挙管理委員会の織田雅徳氏がその功績を評価されることになった。
さらに、意見書案が一括して審議され、厳しい農業情勢の打開や地方財政の充実を求める意見書が可決された。特に、低賃金改善に向けた意見書が重要視され、多くの議員の賛同を得た。
最後に、八千代C遺跡に関する陳情が審議され、観光振興に向けた詳細な調査が求められた。これも全会一致で趣旨採択された。
このように、多岐にわたるテーマが議論された定例会は成果を上げ、午後1時20分に閉会した。今後の議会運営にも期待が寄せられている。