令和6年第2回帯広市議会は、バイオガスプラントや鳥獣被害防止対策、観光振興など様々な議題について活発な議論が展開された。特に、川西バイオガスプラントの稼働状況についての報告が注目を集めた。市の支援により設立された川西バイオマス株式会社は、最新の技術を駆使して地域の家畜ふん尿を原料にしており、その稼働により地域の環境保全と経済効果の向上が期待されている。現在、プラントは順調に稼働しており、消化液の供給も進められているという。
また、ヒグマ対策についても深く議論された。増加し続けるヒグマに対して、捕獲や出没の抑制を行う取り組みが重視されている。市長の報告によると、帯広市では過去3年の捕獲データを基に、野生鳥獣管理の重要性を訴えており、引き続き猟友会や農業関係団体との連携を図りながら対策を強化する方針だ。特に、人里に近いエリアでの出没抑制のための施策が求められている。
観光振興に関する議題では、とかち帯広空港の国際チャーター便運航中止の影響が報告された。市は国や関係機関と連携し、効率的な誘致活動を進める意向を示しており、今後も新たなチャーター便の運航を目指し努力すると強調した。
さらには、教育機会確保法に基づく不登校児童への支援策についても話し合われた。特に、ひろびろチョイスと呼ばれる新たな支援プログラムが導入され、教育の多様性を持たせる役割を果たすことが期待されていると述べられた。市は、柔軟な転校やクラス替えといった支援策を進める意向を示し、今後もあらゆるニーズに対応できるような取り組みを進めていく方針である。
最後に、ゼロカーボン推進計画に関する報告もなされ、市民や事業者と連携して温室効果ガス排出削減に向け、LED化の推進や各施策の具体化が求められる中、今後の協力体制や行動についても市民への周知が重要であるとの認識が強調された。特に、公共施設のLED化の進捗状況が注目されており、迅速な対応が期待される。