令和2年第6回帯広市議会定例会が開かれ、令和元年度の各会計決算についての議論が活発に行われた。
市長の米沢則寿氏は、議案第82号から第93号に至る各決算認定についての経緯を報告し、特に一般会計の歳入と歳出の状況が注目された。
総務費に関する質疑では、藤澤昌隆決算審査特別委員長が市民活動への職員の関与促進など、市民福祉のさらなる向上に向けた提案を行った。
また、交通安全や防災対策についても熱心な意見が交わされた。
次に、議案第99号の監査委員の選任についてもが取り上げられ、新たに市民福祉部長の川端洋之氏を選任することで同意が得られた。
議案審議の他にも、意見書案についての具体的な議論が行われ、「林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書」が提出され、その重要性が強調された。
特に議論が分かれたのは、新中間処理施設の建設に関する陳情であった。質疑の中で、市民参加の重要性や、安全性に対する懸念が語られた。市民の意見が届いていないという指摘に対し、議員が立ち上がり、住民に寄り添った議論の必要性が叫ばれた。
全体として各議員からは、環境問題や将来的な持続可能性に配慮した言及があり、会計決算に対する認定の意義が深められていた。