令和元年第3回帯広市議会定例会が開かれ、幅広い議題が審議された。
この会議では、補正予算や条例改正が中心に取り扱われた。議員の意見も交えられた中、特に重要な議案は、一般会計の補正予算第2号を含む9件であった。議案の審査を担当した西本嘉伸議案審査特別委員長は、質疑の内容を報告し、各議案が全会一致で可決されることを強調した。
予算案には国の幼児教育・保育の無償化に関する予算が含まれており、特に副食費の実費徴収化に議論が集中した。杉野智美議員は、制度上の問題点を指摘し、無償化の財源が消費税であることに不安を感じていると報告した。彼女は「高所得者に更なる恩恵を与える仕組みになるのではないか」と懸念を表明した。
加えて、農業委員会の委員任命や地方財政の充実を求める意見書案も審議対象となった。市長の米沢則寿氏は、功労者表彰のための提案を行い、長年の尽力に感謝の意を表した。その際、「市勢発展に欠かせない役割を果たしていただいた」と称賛した。
また、議員の派遣や、陳情書の付託なども盛り込まれており、各議案については何の異議もなく可決される流れとなった。今後の議会運営についても議題に上がり、各委員長から閉会中継続調査の申し出があり、また次回の会議に向けた準備が進められることとなった。
このように、帯広市議会では市民の声を反映させるための取り組みが着実に進行中であり、さらなる充実を目指しているといえるだろう。