令和5年6月30日、北見市議会の定例会において、複数の議案と報告が審議され、公明党の斎藤昭利議員は、北見市の公園のバリアフリー化について質問を行った。
斎藤議員は、具体的な公園名を挙げて、バリアフリー対応の必要性を強調した。特に、野付牛公園や東陵公園について取り上げ、老朽化した設備の改善を求めた。斎藤議員は、「東陵公園は多くの市民に利用されているスポーツ振興の中心的存在であり、安全で快適な利用環境が求められている」と述べ、この公園のユニバーサルデザインを取り入れた改修の必要性を問いかけた。
この質問に対し、都市建設部長の藤原義隆氏は、老朽化した施設への対応が急務であると認め、「誰もが利用しやすい歩行者動線を確保する改修を関係部局と協議して検討している」との考えを示した。斎藤議員は、今後の進捗を見守りつつ、早期の改善を求めた。
さらに、議会では北見市の公園のバリアフリー化に加え、市民環境部長の武田嘉憲氏が北見市ホームページの管理運営についての質問に答える場面もあった。武田氏は、「ホームページの情報発信が市民にとって重要であり、情報掲載の期限設定などの課題がある」とし、改善の必要性を強調した。
また、市民クラブの鈴木建夫議員は、北見市の自動車運転免許証の自主返納に関する問題を取り上げ、「高齢者の交通安全を考慮し、特に公共交通の充実が求められる」と提案した。市民環境部長は、自己返納を支援する施策が必要であると応じ、今後の改善策を検討する意向を示した。
また、観光施策に関する質問では、市民・連合クラブの久保田貴行議員が、「新型コロナウイルスの影響を受けた観光客の回復に向けた取り組みが必要である」と指摘した。商工観光部長は、オホーツク圏の観光資源を最大限に活用し、広域的な連携が重要であると述べた。
この他、障がい福祉問題についても議論が交わされ、地域の障がい者支援施策の充実が必要との声が上がった。具体的には、医療的ケアの必要な障がい者支援の現状に対し、今後の市の取り組みに期待が寄せられた。