令和4年5月27日に北見市議会は臨時会を開催し、補正予算などの重要議案が審議された。
議会は26名の議員全員の出席の下、開会された。議長の飯田修司氏は、議事日程に従い、まず会議録署名議員の指名を行った。
会期は本日1日間と決定し、早速提案された議案についての説明に移った。
市長の辻直孝氏は、令和4年度一般会計補正予算について詳細に説明し、特に新型コロナウイルス関連の支出に焦点を当てた。
一般会計補正予算では、公共施設の消毒液購入や女満別空港利用促進、低所得者への特別給付金など多岐にわたる施策が盛り込まれており、経済回復を見据えた内容となっている。具体的には、国補助金を活用した生活支援などが計上されている。
また、特別会計の補正予算に関しても、新型コロナウイルス感染症により減少した収入への対応として国の補助金で保険料減免を図る事業が説明され、特に介護保険特別会計においても、市民への経済的支援が強調された。
さらには、職員に関する条例改正についても議論がなされ、国家公務員の人事院勧告を基に、期末手当の支給率引き下げが決定された。市長は「収入の減少を抑えるため、一刻も早く対応することが必要である」と述べ、議員への理解を求めた。
質疑応答では、菊池豪一議員が新型コロナウイルスの感染者数について疑問を呈し、市の対応の具体性を求めた。
また、斎藤昭利議員は新型コロナウイルス対策における市の認識やこれからの支援の必要性について尋ね、「生活困窮者への支援を一層強化するべき」との意見を述べた。また、「今後も状況を見極め、柔軟に対応を進めることを期待している」と市長に要望を伝えた。
全ての議案は賛成多数で可決され、令和4年第3回臨時北見市議会は無事に閉会した。
この臨時会では、経済回復や市民支援に向けた具体的な施策が着実に進められることが期待される。