令和4年3月定例会が北見市議会で開催された。
この会議では農道離着陸場や公園の見直しに関する議論が行われた。市政クラブの宮末政則議員は、農道離着陸場の利活用に関して、市における高い輸送コストと景気低迷による問題を指摘した。この施設は1997年に開設され多年にわたり運営が赤字続き、現在はスカイスポーツや自動車メーカーによる利用が行われているが、本来の農業利用はないという状況であると述べた。さらに宮末議員は、「今後の利活用はどう考えているか」と市長に問うた。
これに対し、農林水産部長の伊藤智則氏は、現在の利用形態を生かしながら多面的な利活用の促進を検討する意向を示した。
次に、公園の見直しについて宮末議員は、北見市内には232ヶ所の公園が存在し、昭和40年から50年代に整備された公園が現在老朽化していると述べた。法務執行責任者や市長に対して、維持管理と更新の計画を進める重要性を訴えた。
その後、隅田一男議員は新庁舎の職場環境について質問を行い、セキュリティと職場環境の改善に向けての考えを求めた。市長は新しい庁舎が市民に開かれた交流の場となるよう取り組む考えを述べた。
さらに美術館の必要性について隅田議員が質問する中、社会教育部長の塩浜浩二氏は、北見文化センターにおける美術展示の拡充を頑張っているとの見解を示した。議会では美術館としての機能を持つ独自の施設の必要性が議論された。
最後に、議長の高橋克博氏は、出席議員の確認後、議事を進め、議案の付託に関する提案を行った。議会は円滑な運営の下、令和4年度の予算審査に向けて準備を進めていくことを確認した。