令和5年3月8日、北見市議会は定例会を開催し、様々な議題を取り上げた。
主な議題は市政執行方針であり、特に健康づくりポイント事業と若年層健康診査の導入が注目されている。市長の辻直孝氏は、市民の健康寿命を延ばすための施策の一環として、ポイント制度を8月から開始することを発表した。また、30歳代を対象とした健康診査を進める計画も提案された。「この新制度は、健康診査や健診を受けることに対する意識を高めるためのものです」と辻市長は述べ、特典として地場産品などの提供を考えていることを伝えた。
また、障がい者雇用についても議論され、北見市が推進している第7期障がい福祉計画の策定に際し、障がいのある方が働きやすい環境を整えるための施策が求められた。高橋善治議員は、この計画が多様な人材の活躍を促進することへの期待を寄せた。
さらに、観光の振興策として、新たに策定する北見市観光プロジェクトが提案され、着地型観光による地域活性化が目指されている。辻市長は、「北見市の雄大な自然や豊かな文化をアピールし、誘客を図る必要があります」と強調した。
加えて、脱炭素社会の実現に向けた取り組みでも、北見市地球温暖化防止実行計画の策定が進められ、公共施設のLED化や電動自動車の導入が議論された。この計画により、2030年度に向けて二酸化炭素排出量を2013年度比で46%削減する目標が掲げられている。