令和6年第2回北見市臨時議会が4月26日に開催された。
出席議員は全員出席し、今日の議事日程は紹介された。主な議題である補正予算に関連して、市長の辻直孝氏は議案の提案理由を説明した。全体で一般会計の補正額は11億8,890万円に達し、補正後の予算規模は766億5,890万円となる見通し。
市長によると、公共施設のオンライン予約システムを導入することで、地域の32施設における混雑緩和が期待されている。予約システムの普及には課題も多く、桜井由美子議員から高齢者への配慮について質問が出された。市としては、電話や窓口での予約受付を従来通り行う方針で対応する。
さらに、国民健康保険に関する質疑も行われた。桜井議員は、マイナンバーカード制度の導入に伴う市民の不安について質問し、地域医療・保健担当部長の佐野智浩氏は、対応策を説明した。現状では、マイナ保険証を取得した人数は約63.9%に達し、スムーズな移行が期待されている。
また、税条例の改正が図られ、令和6年度分の定額減税を実施する内容も提案された。法律改正に伴い、個人市民税について減税が実施されることが強調され、市長は市民の理解と協力を求めた。
最後に、固定資産評価員の選任についても議題となり、阿部実総務部長の選任が確認された。議案はすべて原案のとおり可決され、今回の臨時会は閉会された。
議会の運営全体を通じて、市民にわかりやすい情報提供やサービス向上が課題として浮き彫りとなった。特に高齢者やデジタル不安を抱える市民に対して、より丁寧なアプローチが求められている。