令和元年第1回北見市議会定例会が、7月1日に開催された。議長の高橋克博氏は、議事を進行し、各議案や報告の審議に入った。
まず、会議録署名議員として、轡田恵美議員と安藤憲彦議員が指名された。その後、議案第1号から第10号、さらに議案第12号および第13号、報告第1号から第12号も含め、合計24件が一括して議題として扱われた。
一般質問では、絆・新しい風倶楽部の中崎孝俊議員が2つのテーマについて発言した。彼は、まず改正健康増進法に基づく公共施設内での喫煙禁止について触れ、職場での禁煙措置が職員に与える影響を懸念した。特に、変則勤務を行う消防職員の休憩時間の喫煙に関する課題を提起し、管理者に特別な配慮を求めた。
次に、中崎議員はコミュニケーション支援条例の制定について質問し、障がい者の意思疎通のための環境整備が必要であると強調した。辻直孝市長は、障害者差別解消法の下での条例整備に向けた取り組みを進めていると回答したが、市民の理解が進んでいない現状を認めた。
さらに、盛り土造成地における防災対策に関しても質問し、地域の防災力を向上させるための盛り土マップの作成を提案した。都市建設部長の因芳広氏は、国が推進する盛り土マップの作成に向けて必要な調査を実施する意向を示した。
このほか、高橋善治議員は学校教育における外国語活動について質問した。外国語指導助手の増員による学習効果について教育部長が説明し、教材や授業計画に関しても今後の改善点を述べた。また、投票所の土足での扱いについて、選挙管理委員会から現状と今後の対応についての説明があった。
最後に、合田悦子議員が食品ロス削減や合併処理浄化槽に関する質問を行い、市の対応を求めた。市民環境部長は、食品ロス削減に向けた取り組みを今後も推進する意向を示しながら、合併処理浄化槽の管理についての説明を行った。
本日の定例会では、さまざまな議案と市民質問が取り上げられた。議長は、会期中に審査する議案についても確認し、全ての扱いが終了したことを宣言した。議会は7月2日と3日に休会することが決まった。