令和2年5月25日、北見市議会は第3回臨時会を開催した。議題には、令和2年度の一般会計補正予算や介護保険特別会計の補正予算など、多岐にわたる議案が含まれた。
市長の辻直孝氏は、議案第1号の一般会計補正予算について説明した。これは、介護保険特別会計繰出金の軽減を目的として、低所得者の保険料を軽減するためのものである。この補正により、北見市の予算規模は905億4,397万7,000円に達する。
さらに、議案第7号の工事請負契約締結についても、市内に新設される旭コミュニティセンターに関しての内容が提案された。落札企業は98.19%の落札率を示し、全体の入札競争性についての議論も続いた。
一方、議員の菊池豪一氏は反対の立場から質疑を行い、新型コロナウイルス感染症に関連した市民への支援策が不足していると指摘した。特に、低所得者層への介護保険料負担が依然として重いことに対して懸念を表明した。また、保険料減免に関する具体的な運用基準や適用時期についても質問が投げかけられた。
『入札制度に関して早急な見直しが必要』と強調した菊池氏の意見は、関係者の間で広く受け入れられている。入札の透明性を高めるためには、今後の市の姿勢が問われる。議会は予算の可決を決定し、その後は人権擁護委員候補者の推薦など、継続して議事を進行することとなった。
結果的に、全ての提案された議案が可決され、北見市議会の臨時会は閉会となった。市は今後、感染症対策や経済支援策を検討し、市民生活を守るための努力を続ける意向を示している。