北見市議会第1回定例会が3月3日に開催された。新型コロナウイルスワクチン接種に関する議論が重要な課題として浮上している。市長の辻直孝氏は、医療従事者への接種の模様を報告し、接種が進むことの意義を強調した。ワクチン接種は市民の生活の安心を確保するための鍵であり、準備体制が整いつつあると述べた。
この日、議員たちからはワクチン接種における副反応や接種体制の強化に関する質問が相次いだ。長南幸子議員は、ワクチン接種における高齢者の健康管理の重要性を訴え、訪問診療を通じた医療従事者の役割を強調した。市長は、医療機関に対する支援も忘れてはならないとし、感染症拡大防止への取り組みを進める必要があると述べた。
加城博志議員は、自治体が新型コロナウイルスに対してどのように取り組んでいるのかを市長に問いただし、ワクチン接種が長期にわたる作業であることを認識し、専任の部長を設置するよう提案した。市長は、専門職員による業務遂行のために必要な体制を考慮していると答えた。
また、経済への影響についても議論された。市内の多くの企業が新型コロナウイルスによる影響で厳しい経済状況が続いていると市長は認識を示した。特に飲食業や観光業が大きな打撃を受けている。
地域の新たな観光振興策として、観光協会の統合が発表され、協会への補助金も見直されることが決まりました。辻市長は、地域の活性化に向けて観光協会が一体となって取り組むことが重要であり、この活動が地域経済の活性化に寄与すると強調した。
留辺蘂高校に関しては、存続を求める声が高まっており、教育委員会では地域の意見を聞く取り組みが進められている。長南議員は高齢者福祉の充実も要望し、地域の支えを必要とする方々への手厚い支援が求められると述べた。