令和5年第3回定例北見市議会が、9月28日に開催され、重要な議案について議論が行われた。
市長の辻直孝氏は、選挙後の抱負を述べ、新たなスタートを切ったことを強調した。市民の期待に応えるため、全力で市政を推進する考えを示した。また、オホーツク圏域のリーダーシップを強化し、地域連携の深化を図ることにも取り組む意向を述べた。これらの発言は、北見市が現在直面している様々な課題に向き合う姿勢を反映している。
議会では、会期を10月19日までの22日間と定め、令和5年度の補正予算案など複数の議案が提出された。特に、一般会計については14億3,555万9,000円の繰越金を計上し、781億1,879万9,000円へと拡大する見込みを示した。市長は、民生費や農林水産業費に重点を置いた予算措置についても触れ、地域振興を図る考えを示した。
補正予算では、介護保険事業や住宅改修に関する支援が盛り込まれ、多岐にわたる事業が計画されている。特に、地域密着型サービスへの支援や、学校施設の改修に関する費用が挙げられ、地域の福祉充実を狙った施策が期待されている。さらに、観光業促進に向けた多様な支援策も提案され、観光再生に向けた熱意を見せた。
また北見市印鑑条例の改正や、自治区設置条例の一部改正についても議論が行われた。これにより、市民サービスの向上が図られる期待が高まる。
報告案件では、令和4年度の各会計決算が確認され、特に一般会計では実質収支が14億8,555万9,000円の黒字となった。これにより、今後の積極的な施策実施の基盤が形成されたと評価されている。特別会計や企業会計でも黒字が計上され、安定した財政運営が今後も求められる。全体として、北見市の経済再生に向けた姿勢が強調される会議録となった。