令和5年第1回臨時北見市議会が開会された。
議会では、新年の挨拶を行う市長、辻直孝氏が提案した諸議案が審議されることとなった。この臨時会では、特に議案第1号と第3号に関する質疑が注目されている。
まず、議案第1号については、建物の減額貸付けに関する内容が提案されている。市長はまちきた大通ビルが中心市街地の拠点施設として機能するために、減額して貸付ける理由を示した。議員の桜井由美子氏は、以前からの議論を踏まえ、家賃の算定方法に疑問を投げかけた。彼女は「家賃を1,000万円に加え、前年度の当期純利益の半分を合算した額で決議すべきだ」と強調した。
その一方で、市長は新型コロナウイルスの影響により、経営が困難な状況である点を指摘し、今後の経営再建を考慮した上での判断であったと述べた。この論点について討論が交わされる中、桜井氏は「不適切な家賃取決めは市の契約義務の不履行に当たる」とし、過去の失策を挙げて市側の姿勢を批判した。
次に、議案第3号の令和4年度北見市一般会計補正予算についても質疑が行われた。桜井氏は、昨年12月の大雪による影響を受けた市民のニーズを捉えて、十分な除雪対策がなされているか確認する姿勢を示した。商工観光部長の山田孝雄氏は、除雪体制を維持しつつ、今後の全車出動回数の見込みを立てていると述べた。
ここで議案が審議され、最終的に両議案は可決される結果となった。最後に、教育長の任命についても議会において確認され、新たに武田雅弘氏が教育長に任命されることが決定した。市民にとって大切なこの決定が、今後の政策にどのように影響を与えるか期待される。