令和4年6月24日、北見市議会が定例会を開催した。議題には、議案第1号から第22号までおよび報告第1号から第8号までが含まれており、一般質問も行われた。
市民・連合クラブの三浦亨議員は、食育の推進について詳しく質問をした。彼は、健全な心身の育成において食育の重要性を強調し、北見市の展開に関して具体的な進捗と課題を尋ねた。保健福祉部長の武田雅弘氏は、既存の計画に基づく成果を報告し、今後は地域との連携を強めていく考えを示した。さらに、新たな施策として、地域の消費者教育を進める意向を伝えた。
また、学校給食に関する問題についても三浦議員は取り上げた。特に、給食費の保護者負担について指摘し、現状では小学生に対して市が補助を行っている一方で、中学生には提供されていないことを問題視した。学校教育部長の佐々木賢一氏は、補助制度について見解を陳述し、将来的な施策の改善に向けた意欲を示した。加えて、物価高騰を背景にした支援策の必要性についても触れた。
さらに、職員配置や会計年度任用職員についても議論が行われた。市の正職員数が1055人で、27人の欠員があることが報告された。労働環境や業務の改善に向けた取組みとして、業務プロセスの見直しが計画されていることが強調された。総務部長の我妻学氏は、ハラスメント対策に関する現在の状況についても報告し、相談窓口の役割の重要性を確認した。苦情相談の処理状況や防止教育の進捗状況についても触れられた。
髙橋宜嗣議員は、交通渋滞の解消に向けた施策に関して停車帯の設置を提案した。また、道路維持管理の実施状況や、パトロールの強化についての質問を行った。さらに、温根湯温泉に関しても、市の活性化のための具体的な施策を問うた。留辺蘂自治区長の皆川毅氏は地域の活性化に向けての取り組みを説明し、観光業の可能性を示唆した。
最後に、議長は各常任委員会への議案付託を決定し、休会の期間を告知した。一連の議論は北見市の更なる発展と市民の満足度向上に向けた重要なステップであったといえる。