令和4年第1回定例北見市議会が開会された。会議では、令和4年度の予算案に関する多くの議案が審議された。特に一般会計予算は732億3,000万円で、前年より3.5%増となる。
市長の辻直孝氏は、昨年の新型コロナウイルス感染症の影響を受けて様々な施策を進めてきたと説明。特にワクチン接種の前倒し実施を強調し、今後も医療従事者の支援及び地域住民の安心安全の確保に努める姿勢を示した。また、北見市の振興を図るため、産業振興や健康づくり施策を推進する意向を表明した。
市長は特に子育て支援の重要性を認識しており、屋内の子ども遊戯場「パラきたKids」のリニューアル工事も進めているとのこと。令和5年4月を目指すこの施設の移転は、親たちのニーズに応えるもので、地域活性化にも寄与すると期待されている。
続いて教育長の志賀亮司氏は、コロナ禍での教育の果たす役割が重要になっていることを指摘。デジタル教育の推進や特別支援教育の強化について発言した。具体的には、ICTを活用した教育環境の整備や、特別支援教育のための資源の拡充が進んでいると述べた。また、スポーツ活動を通じた健康教育の充実も語られた。北見市は特にカーリングの振興に力を入れており、地域スポーツの活性化に取り組むことを表明。
こちらの予算案には社会福祉分野での支出も含まれている。高齢者や障がい者の支援政策に向けた施策が提案されており、特に、権利擁護支援の強化が徹底される。市は包括的な福祉サービスの提供に力を入れる方向性を示している。
議会ではまた、地元の農業の振興にも言及した。市内の主要産業である農業を支える施策が今後強化され、持続可能な地域経済の発展が求められる。