令和5年9月の北見市議会が開催され、重要な議題が討議された。
議案第10号および認定第1号から認定第8号までの一括審議が行われ、本案は全会一致で可決された。これにより、令和4年度の一般会計及び工業団地造成事業特別会計の決算が認定されることが決定され、今後の市政運営において重要な基盤となる見通しが示された。
市長の辻直孝氏は、議案第11号及び第12号における人権擁護委員候補者の推薦を行い、「谷昭廣氏、竹村直子氏の2名を法務大臣に推薦したい」と述べた。議会では異議がなく、両名の適任が認められた。
第14号では、令和5年度北見市一般会計補正予算が提案され、市立学校における冷房設備設置がテーマとなった。市長は、「新たに4校にエアコンを設置する予定で、令和6年夏までに設置完了を目指す」と説明した。これに対し、森谷隆文議員は「中学校卒業までの無料化を求める請願についても言及し、その実現を期待する」と述べ、今後のスケジュールを確認した。
さらに、議案第14号の審査に関連して、設置対象校の選定理由や電力供給の可否についても議論が交わされた。市長は、冷房設置に向けたスケジュールを踏まえ、「令和7年夏までに全校への設置を完了する方向で進む」と述べた。
請願第1号「北見市の子ども医療費無料化を中学校卒業まで拡充」の採決も行われた。福祉民生常任委員会の報告に基づくと、不採択が決定された。委員からは、「他市と同様、子ども医療の助成拡大が急務」との意見があり、意見書案第6号と第9号に関する討論も行われ、すべて原案通りに可決された。
最後に市議会は、監査報告第1号から第3号についても報告を了承し、会議は終了した。今後、市は提案された様々な施策を適切に実施していく方針だ。