令和5年第4回北見市議会定例会が開催され、重要な議案が審議された。
中でも、「一般会計補正予算」に関連する議案が多く上程された。市長の辻直孝氏は補正予算の必要性について説明し、特にエアコン設置への予算化を強調した。令和6年夏までに残る小学校へのエアコン設置を完了するため、追加の予算は急募であるとのこと。
補正予算では、特に温暖化による熱中症対策としての必要性が説明された。具体的には、小学校の普通教室へのエアコン設置が含まれており、この点が質疑でも注目を集めた。
同時に、北見市では子ども医療費助成の拡充も議題に上がった。辻市長は、この助成を来年8月から高校生世代まで拡充することを述べ、経済的負担を軽減するとした。また、定年退職者を考慮した退職手当基金の設置を提案し、財源を平準化するための道筋を示した。
議案第5号に関して、一般職の給与改定に関連して菊池豪一議員は反対意見を表明した。彼は、市職員と特別職の給与改定がセットで提案されることに疑問を呈し、特別職は市民の選挙で選ばれるものであり、給与改定の基準に人事院勧告を用いるべきではないと主張した。
その後の質疑において、特別職の給与改定について市職員と異なる基準を持つ必要性を強調。また、今回の改定が市民に誤解を与える可能性も指摘した。
議会では一連の補正予算及び条例改正が審議され、原案通り可決された。これにより北見市の経済的支援が一層強化されることに期待が寄せられている。全会計補正後の予算規模は1,246億9,948万9,000円となる見込みである。最終的に休会も決まり、次回の議会に向けての準備を進めることとなった。
以上の議案や提案に対する質疑応答が行われ、その多くは今後の市の財政運営や地域住民への影響が焦点となっている。市はこれらの議案に対し、地域の実情に即した柔軟な運営を行う姿勢を示した。