令和元年第1回臨時北見市議会が5月20日に開催された。議会では、補正予算や工事請負契約の締結についての重要な議案が上程された。市長の辻直孝氏が介護保険令改正に伴う保険料軽減策を説明し、市民への影響を強調した。
今回上程された議案第1号は、令和元年度一般会計補正予算についてで、介護保険特別会計に関連して低所得者の保険料軽減施策を含む。市長は「低所得者への支援を強化する必要がある」と述べ、国及び道からの負担を元に計上した経費の詳細を説明した。
次に、議案第8号の工事請負契約の締結に関する質疑があり、日本共産党の桜井由美子議員は「落札率が99%を超え、業者間に競争がない状態が続いている」と問題提起。これに対し、総務部の我妻学部長は「入札制度の見直しを進めています」と応じた。議案の付託後、討論にて菊池豪一議員は「高落札率が市の財政に及ぼす影響を考慮すべき」と反対の立場を表明した。
また、桜井議員は介護保険料軽減の財源について「国の支援が不十分」とし、地方自治体への負担が重くなる現状に懸念を示した。一方、保健福祉部長の髙田直樹氏は「国に対し要望を行っていく」と述べ、今後の対応策を示唆した。
この日の会議では、議案の採決が行われ、すべて原案通り可決された。固定資産評価員の選任についても同意され、予定されていた全ての議案が終了し、会期は一日であることが確認された。