令和元年12月13日、北見市議会が開催された。
議題には会議録署名議員の指名、議案第1号から第13号までの審議があり、一般質問が続いた。一般質問では、特に特別支援教育の充実や住民センターの取組、交通安全指導員の現状についての議論が展開された。
まず、特別支援教育に関して、絆・新しい風倶楽部の高橋善治議員が質問した。彼は、北見市における特別支援教育の現況について触れ、特にタブレットパソコンやデジタルテレビの導入について言及した。高橋議員は、「特別支援教育の充実において、特別支援教育支援員が今年度どう配置されているのかお聞きしたい」と求めた。これに対し、教育委員会の伊藤智則部長が、特別支援教育支援員は71人、さらに医療的ケアを必要とする児童に対する看護師や特別支援教育活動支援講師の配置状況を報告した。
次に、住民センターについても高橋議員が質問した。具体的には「住民センター玄関の手すり設置について」の質問をした。その結果、北見市にある38館の住民センターのうち、手すりが設置されているのはわずか3カ所であると指摘された。市民環境部長の佐野祐一郎氏は、今後手すり設置を検討するとの見解を示した。
また、交通安全指導員に関する指摘もあった。高橋議員は、「市の交通安全指導員の人数が変わらないが、実際の人数が足りているのか」と質問した。交通安全指導員は現在99人で、引き続き募集し、PR活動を行うことが確認された。
高齢者の運転免許証自主返納についての質問も取り上げられ、市役所の部長は「自主返納は地域の交通手段に影響を及ぼすため、慎重な取り組みが必要だ」と述べた。特に田舎においては交通手段の確保が難しいことから、支援策が求められている。
他にも、熊谷裕議員が全世代型社会保障について、経済的負担の増加が懸念されるとコメントし、具体的な施策を求める姿勢を見せた。一方、森谷隆文議員も若者に向けた雇用施策を提案し、労働環境の改善と定着を求める意見が相次いだ。
議会は、会期中の休会日程についても決定し、12月18日まで5日間の休会となることも報告された。北見市議会は特別な取り組みに向け、地域住民の生活に根ざした教育や安全に寄与する施策の充実に取り組んでいる。