令和2年第2回定例北見市議会が6月11日に開催され、重要な議案が多数提案された。
この会議では、まず全国市議会議長会より、隅田一男議員と鈴木建夫議員に対する表彰状の授与が報告された。続いて、会期が15日間と決定され、議案第1号から第17号、報告第1号から第13号までが提案された。特に、議案第1号の令和2年度北見市一般会計補正予算について、辻直孝市長が財政状況を説明。
補正予算の主な財源には、国・道支出金、基金繰入金が含まれており、一般会計では22億1,753万円の追加が計上された。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市内企業や市民への支援策が盛り込まれていることが分かった。特に、低所得者への商品券配布やひとり親世帯への給付金に関する議論が行われ、市民生活の支援が重要視される中、熊谷裕議員から様々な質疑が出された。
熊谷議員は新型コロナウイルスの影響を受ける市内事業所への支援金について、どのような基準で2,360事業所を選定したのか、また経営が厳しい事業所の実態把握についての質問を行った。商工観光部長の山田孝雄氏は、実態を把握するための取り組みを紹介し、市内経済団体との情報共有が行われていると述べた。また、低所得者対策の重要性も言及され、今後の支援策についても追求された。
プレミアム付商品券の発行が市内の消費を喚起する手段として提案されており、熊谷議員はその必要性について意見を述べた。また、支援策の公平性や他の施策への財源振り替えについても討論の中で議論がなされた。
最後に、議案は全会一致で可決され、市議会は次回の休会を決定。市民生活をより良くするための施策が、本議会を通じて議論されていることが確認された。