令和元年第2回定例北見市議会が開催された。午前10時02分に開議し、議長の高橋克博氏は冒頭に台風19号の甚大な被害に対する黙祷を捧げた。
その後、事務局長の置田俊一氏が出席議員28名全員が出席していることを報告した。上程された議題には複数の意見書案や人権擁護委員候補者の推薦が含まれており、特に介護関連の意見書案の重要性が強調された。
議案第12号及び認定第1号から認定第8号までの審査において、決算審査第1特別委員会の委員長、田村淑江氏が審査結果について報告した。平成30年度の一般会計や特別会計の決算議案について多くの質疑が交わされた。
また、決算審査第2特別委員会の委員長、川島章則氏も同様に審査経過を報告し、各部局に対する審査結果について詳しく説明した。議案の一部は意見の一致を見ない結果となったが、多数決で可決された。
続いて、議題の中で特に目を引いたのは、介護従事者の特定最低賃金の新設を求める意見書案である。介護業界の人手不足は深刻であり、適切な処遇改善が今後の課題であると市民環境部長の佐野祐一郎氏は述べた。
さらに、議案第20号から第22号に関しては、辻直孝市長が3名の人権擁護委員候補者を推薦する旨を発表した。候補者は適任者として全会一致で承認された。
他にも、介護保険制度の改善や高齢者の安全運転支援に関する意見書案が紹介され、これらの施策に対する議会の期待が伺えた。全体として、議会は市民に密着した問題を議論し、各自の責任を果たすべく結束している様子が見て取れた。