令和3年9月定例会が北見市議会で開催され、市の重要事項が審議された。
議論の焦点となったのは、ワクチン接種証明書やデジタル化、北見ハイテクパークの進展、動物愛護の観点である。特に、一般質問では、かけはしの森谷隆文議員が接種証明書のオンライン申請や経済活用について厳しい関心を示した。市は、政府のシステム整備を待たず、独自の対応を模索する意向を示した。
森谷議員は、電子発行によるスマートフォン決済の導入や、市税のコンビニ収納が開始して以来の利用状況の変化についても質問。市は、約4割の市民がコンビニエンスストアで納付している現状を確認し、さらなる便利さを追求する考えが示された。
また、北見ハイテクパークに関しては、商工観光部長が同パークの進展を報告した。特に、カーリングホールの整備や新サービスの導入により、雇用創出や地域活性化が期待される。動物愛護の取り組みについても、地域住民の理解を得た上での継続が重要とされ、TNR活動への支援が強調された。
さらに、観光推進プロジェクトについても話題に上がった。北見をハッカのまちとして、エコツーリズムが進むこの地域の魅力を伝える努力が行われている。具体的には、ハッカをテーマにした観光商品の開発や関連施設の整備が進められていることが報告された。しかし、今後の進捗管理が重要であり、そのための制度的な枠組みも求められている。
議会の終盤には、令和2年度決算に関する審議も行われ、執行残予算の分析や財政健全化指標の確認がされるなど、財政運営に対する市の姿勢が浮き彫りとなった。
この日程の運びで、多岐にわたる質問と答弁が交わされ、北見市の今後の方針が議論された。議会は、議決を経て、最終的に決算審査第1及び第2特別委員会の設置を決定し、今後の業務に向けた方向性を確認した。