令和4年6月30日、北見市議会では第2回定例会が開催された。
本会議では、全26名の議員が出席し、各常任委員会から上程された議案について議論が行われた。まず、会議録の署名議員の指名を経て、21件の議案や補正予算、工事請負契約などが、一括で議題として扱われた。
総務教育常任委員会委員長の高橋善治議員は、補正予算案について報告した。令和4年度北見市一般会計補正予算では4800万円の増額を目指すもので、その内訳として公共交通事業者への支援金交付がある。また、教育費に関連した学校給食費の増加分も市が負担する旨の内容も議論された。
福祉民生常任委員会委員長の小野卓也議員は、高齢者や障がい者への助成や子育て支援策について取り上げた。バス料金助成事業については、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて、実施を延期したことも報告され、支出見通しの見直しが必要との見解が示された。
議案第22号では、令和4年度の一般会計補正予算について再び取り上げられ、住民税非課税世帯への給付金支給が決定した。委員会報告では、全会一致による可決が続けて行われる中、議案第15号及び第16号の工事請負契約に対し反対の立場から意見を述べた菊池豪一議員は、事前の予定価格公表が談合を助長しているとの懸念を示した。本会議ではその発言が重要なポイントになると考えられている。
出席した市長の辻直孝氏は、一般会計補正予算案および光ファイバ環境整備のための工事契約について詳述した。特に、新型コロナに伴う支援サポートの必要性を強調し、これからも公的な支援策を継続していく意向が示された。
全ての議案は原案のとおり可決され、意見書案や決議についても全会一致の賛成のもと通過した。最後に、議会改革特別委員会の設置が決定され、委員長には加城博志議員が指名された。これにて北見市議会はすべての議論を終え、午前11時35分に閉会となった。