令和3年財政再建の方針が示された北見市議会の定例会が行われた。
この会議では、議案第1号から議案第9号までのおよそ25件が一括で議題にされ、特に令和3年度の一般会計補正予算についての詳細が議論された。
市長の辻直孝氏は、令和3年度一般会計補正予算を提案し、主要な歳入は国・道支出金や諸収入、市債などが見込まれていることを説明した。また、歳出に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた女性への相談支援や、高齢者福祉施設の整備費用などが計上されている。
補正計上された主な歳出としては、コロナウイルスワクチン接種事業費に関する医療従事者の派遣に対する補助金が含まれる。これに加えて、地域密着型サービス施設整備事業費補助金や新型コロナウイルス感染症対策費なども組み込まれた。また、全体で10億8,018万7,000円の追加となり、後の予算規模は740億3,118万7,000円の見込みである。
一方で、特別会計においては、介護保険特別会計の補正予算について語られ、過年度の精算金を計上する旨が市長から報告された。今後社会保障関連費にかかる負担がますます増加すると予想され、特に財政運営に厳しさが増すことが懸念される。
これに対し、副市長の浅野目浩美氏は、各議案の詳細な説明を提供し、特に重点的な取り組みについて強調した。経済の持ち直しが期待されるものの、地域によっては厳しい状況も見受けられ、今後の施策に注視を求める意見が多く寄せられた。
休会の決定が行われ、次回の議会運営委員会は9月3日から7日までの期間となる見込みだ。議会運営には多くの課題も残っているが、市民福祉の向上に向けた進展が期待される。結論として、議案の議決を受けた後、今後の市政運営への影響が注視される。