北見市議会の令和5年3月定例会が3月9日に行われ、各議員の一般質問が活発に展開された。議員たちは主に新型コロナウイルス感染症や人口減少、観光振興に関連する重要な施策について質疑応答を重ねた。特に、観光協会の再編統合に関する議論が多く見られた。
観光協会について、林裕議員は新たに誕生した北見市観光協会の効果を問う。一方、地域の観光振興や新たな取り組みについての認識は一様であった。市としても観光協会と連携し、様々な観光商品を開発し、情報発信にも力を入れていると報告された。これに対し、林議員は今後も地域イベントや新たな商品開発を進め、市民も巻き込んだ観光振興を求めた。
次に、川島章則議員は少子化や人口減少問題について発言。人口の自然減を抑制するため、特に転入者を増やす具体的な施策の強化が求められる。加えて、市長に対し、国の少子化対策に積極的に意見を述べるよう要望した。
特に厳しい状況にある若年層や会計年度任用職員の給与改善が必要との意見が多く、採用を巡っての積極的な姿勢を求める声が上がった。
新型コロナウイルスに関しては、松谷隆一議員が学校における感染者数の公開方法について改善を求め、コミュニケーション支援や障がい者福祉の充実を図ることや、学校トイレの洋式化にも言及した。市としては、これらの課題に対し、持続的な投資を進める方針を示し、今後も市民の安全と快適な生活を支え続けたい考えを表明した。
さらには、観光協会の再編統合による効果や新たな観光商品の開発の必要性が強調された中、観光誘致に向けたシステムや対策の周知も重視されていることが分かった。市の担当者は統合の結果、関係者と協力しながら地域資源を生かした観光振興を推進し、市民の理解と参加を促す努力が求められた。
今回の議会では、北見市が抱える人口減少問題や社会的な課題にも十分対応する姿勢が示され、更なる地域協力の必要性が改めて認識された。市長のリーダーシップを求める声が高まり、今後の展開が注目される。