令和3年12月16日、北見市議会の定例会が開催された。
出席議員全26名の記録が確認され、会議は順調に進行した。議案として議題に上がったのは、議案第1号から第17号、報告第1号、議案第18号であり、特に議案第1号に関しては、桜井由美子議員が詳細な討論を行った。
桜井議員は原油価格の高騰を取り上げ、低所得世帯への支援策について意見を述べた。支援金1万円の供給が考慮されている一方で、生活保護世帯が除外されていることに対し、「納得のいく答弁はなかった」と強調した。
さらに、生活保護世帯への暖房費支援が行われていないことに不満を示し、昨年国民に対して支給された10万円支給が生活保護世帯に適用された事例も引用した。議員は「生活保護世帯は税金から十分に保障されている」との認識があるとし、市内の多くの自治体が同様の判断をしている現状に対しても批判的な見解を示した。
確かに、生活保護世帯と非課税世帯の収入はほぼ同じであり、冬期間における灯油価格の高騰は両者に深刻な影響を与える。桜井議員は、この冬を乗り切るために支援が必要であり、生活保護世帯も含めるよう求めた。
続いて、市長の辻直孝氏が人権擁護委員候補者の推薦についての発言を行った。人権擁護委員として候補者に桜井謙一氏を推薦する意見を述べ、議会に意見を求めた。これに対し異議もなく、彼が適任者であることが確認された。
さらに、意見書案第7号と第8号についても議題に上り、いずれも原案通り可決される結果となった。特に第7号は保健師等の増員を求める意見書であり、市の健康管理体制の強化を図る意図が示されている。
全体を通して、議会のコミュニケーションが活発であり、特に公共の福祉に関わる議案に対する議員の意識が高いことが伺えた。議会は議案を可決し、今会期を閉じた。これにより、今後の北見市の施策がどのように進展していくのか注目される。